およぐ、およぐ、泳ぐ

不安障害です。日々のことを書いていきます。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

非正規雇用ソルジャー

あるはるかのさえぐさです。 今朝はいつもの電車より2本前の電車に乗っている。ほんとうは1本前でよかったんだけど、間に合ってしまったのだから仕方ない。今日は年度末で職場は特別に忙しいらしい。だから早出しているけれど、なんで特別に忙しいかは本当は…

優しい待合室

診察待ちの待合室。すこし消毒のにおいがして、診察室の声が漏れて聞こえる。先生が笑っている。やさしい声だな。 ニュースの声は怒っている。一年遅れの入学式ができた大学生の子達はとても嬉しそうに笑っている。政治家の人はどうしてもたくさんの人とご飯…

出会ってしまった

あるはるかのさえぐさです。 結局昨日も胃痛と闘っているうちに寝てしまった。朝起きたら痛みを忘れており、体はなんと優秀なんだろうと思う。 今朝の町は晴れ。昨日痛みに悶絶しながら、撮りためていた「マツコの知らない世界」の、森山直太朗による歌姫特…

分岐

言葉を握る力を弱めなさい、というようなことが穂村さんの本に書いてあった。 そんなこと考えたことなく、むしろ握りつぶしたものをぶつけるような気持ちしかなく、詩集を作ったときも通低音にあったのは「怒り」で、だから、穂村さんのこの一言が、わたしの…

ひとひ

あるはるかのさえぐさです。 土曜日は3人で国立駅の桜を観に行った。ブルーシートを敷くわけでもなくお酒を飲むわけでもなく街道沿いに延々と咲く桜をたのしむ。本当のお花見。帰りにモスバーガーだけどカフェもやってますしカフェ部分推してます、的なお店…

とびらをあけて

あるはるかのさえぐさです。 緊急事態宣言は解除されたけど、東京は、飲食店は9時までの営業、らしい。らしい、というのは、一時期血眼になって見ていたニュース、SNS、ラジオ、東京都のホームページを見なくなったから。 見なくなっても、誰かの口から情報…

ファイティングポーズを降ろす

ファイティングポーズを降ろすことのほうが、難しいかもしれないなあと、ふと思う。 一度構えた拳は、安全である、戦う必要などない、ここに敵はいない、これ以上望む必要はない、とか、本人の腑に落ちる、確固たる理由が必要なんだろう。 ずっとファイティ…

蒸しパンの逆襲

あるはるかのさえぐさです。 隣の席のお姉さんが急に喋り出したのでびっくりした。1人かと思ったらそうじゃなかったらしい。その隣にいる人とペア。相槌の声は電車の音で聞こえない。 思い出したように胃がしくしくする。タイミングがよくわからない。いまの…

結局は体力

いま1番欲しいものを聞かれたら間違いなく「体力」と答える。「体力」さえあれば、日々に幅ができるのだ。「体力」がないから、労働、食事、排泄、睡眠、で、日々が終わってしまう。 食べていくには仕方がないことなのだけど、悲しいかな、この日々。慣れて…

知らん終着駅

あるはるかのさえぐさです。 朝にも夜にも夕焼けにも見えるような空だった。いつもの電車の、だいたい同じ席に座って、スマホでこれを書く。 寝てる人スマホいじる人本を読む人。この時間帯の電車は、2時間後の車内よりも幾分余裕がある。早朝から働く人々、…

ちいさくてあたたかくてやわらかい

「おんなじ!おんなじ!」 少しハスキーな女の子の声が、一生懸命お母さんに訴えていた。左手はお母さんの右手と繋がれて、エスカレーターに連なる長い列にいる。 私が彼女の横を通り過ぎたとき、彼女のちいさな瞳がこちらを見上げ、ちいさなちいさな手が、…

タイミング

あるはるかのさえぐさです。 初めて聴いたときは全然ピンと来なかったものが、今更自分を包むことがある。昔の職場の先輩から教えてもらって、2013年の星野源アルバム「stranger」を、聴いている。 恋や、SUNや、ポップの中央にいて音楽をすることになってい…

ランナーズロウ

あるはるかのさえぐさです。 3/15は、吉祥寺WARPでライブ。出演時間が早いのに、観に来てくれた方、行けないけど頑張って、と言ってくれた方、ありがとう。 そのようなことを、ライブのはじまりに大きな声で宣言した。 WARPでのライブは約2年ぶり。成長した…

ちいさな愛

窓を少し開けて かべにもたれかかり座る カーテンの隙間から 煙草のけむりを外に吐き出す 雨 少しの風がカーテンを揺らして 裾野がわたしのまぶたを撫でる やさしく 外 ハイヒールの音 笑いながら過ぎゆく 雨を巻き上げて走り去るバイク 規則正しく止まり ポ…

守って

繭の中にいるようだな、と 朝方の道端で思う 適切に過剰な心を持つことができたなら 繭など喰いちぎってやるのに 繭、繭の中にいたい 繭の中に響いて 繭の中で木霊する 声、になっていない浅い呼吸 背中を広げなさい 肺が膨らむところまで 肋骨が開くイメー…

一分間

あるはるかのさえぐさです。 仕事場は繁華街にある。必然的にたくさんの飲食店やカラオケや、雑多なお店がひしめき合っている。 仕事帰りにカラオケ屋の前で「どうする?どうする?」と言い合っている人をよく見る。カラオケから出てくる人もたくさん見る。…

履歴書が汚い

語るに落ちる人生だった 後生だからと願ったところで神も仏もいないだろう 交差点を右へ いつのまにか逸れていた道は輪を描く 結局戻るのはいつもここ 始まってしまった 物語れるものがあったなら こんなに惨めではなかったか 否 新しく与えられた地獄へ ふ…

露出狂寄りの露出癖

あるはるかのさえぐさです。 前回に引き続きマツコ会議の話から。 星野源とマツコの対談会で、話がどんどん進んでいったあと、ある瞬間、マツコが星野源に 「あなた露出狂よね」 と言った。 確か話の流れ的に、ドームツアーで何十万人も動員するライブで、衣…

孤独、自我、欲望、センス

あるはるかのさえぐさです。 星野源の「創造」がとてもよかった。マツコ会議での対談を見たあとだからかもしれない。 孤独に耐えられるから神様が彼を選んだ、というようなことをマツコは言っていた。マツコは、自我を表現に変えて生きていかないといけない…

溶ける、ガラス、探す

今朝目の前を猫が横切った 真っ白い、ふっくらとした猫だった 冷えたコンクリートに熱を奪われぬように 知らぬ人間の視線からあっという間に姿を消した 日が昇る前の闇の中に 真っ白な猫は溶けていった 昨日 人が倒れていた場所には何もなかった 何もないこ…

選ばれ損ねる

帰りの電車でこれを書いている。今朝は突発的なことに遭遇してそのことで頭がいっぱいになった。 道端に倒れていた男性を介抱していた。通行人の方が、ちょうど目の前にあった病院に声をかけに行ってくれた。出てきたのは医療者の方々でなく守衛さん。そこま…

こぼれ落ちる

あるはるかのさえぐさです。 朝、通勤途中に倒れているおじさんがいた。早朝5時台。最初酔っ払いかと思ったけど、どうやら様子がおかしい。なんとか立ち上がろうとしてるけど、立ち上がれずに、うずくまっている様子だった。吐瀉物もない。雨が降っていた。…

詩以上エッセイ未満

語るに過ぎる言葉はきっと詩じゃないんだろうと思う。だからきっとこれは詩ではない。詩の言葉の扉がなぜかパタンと閉じてしまった。その代わりに開いたのは詩以上エッセイ未満の、この、わけのわからない扉だ。 何も啓発していない。howto記事でもなければ…

日々と地続きの浮世

あるはるかのさえぐさです。 昨日入ったリハーサルの音を聞き返している。聞き返すことが恥ずかしくて怖くて聞けなかった時期はもうとうに過ぎており、自分の歌、3人なアンサンブルなどをチェックしている。 いや、チェックじゃないな。かっこつけた。ただ、…

懐かしのレイバン

あるはるかのさえぐさです。 明け方バンドアカウントに通知がきていたので確認すると、懐かしのレイバンに乗っ取られた方のツイート通知だった。まだ生きておったのかレイバン。私の知っているレイバンは「Twitterが乗っ取られるとレイバンのリンクが送られ…

残った言葉

あるはるかのさえぐさです。 昔の人はよく言ったもんだ、と最近よく思う。昨日の暖かさを消し去るように今朝は恐ろしく寒い。また冬が来た。三寒四温、という言葉を考えついたひとは天才だ。 駅に続く道で看板が倒れていた、段ボールや空のペットボトルが散…

人の良いところだけ

他者の良いところだけ見ていたい。でも世界はそのような仕組みにはなっていない。 社会性を持っていなければ人間として生を全うすることは至極難しい。私は社会性に欠けている、と言えたらどんなにか楽だろうと夢みる気持ちがある。 他者の良いところだけ見…

なにもしらない

あるはるかのさえぐさです。 最近Twitterを全く見なくなった。Instagramも言わんをや。Facebookはもともとやっていない。テレビも全然見ていない。唯一の楽しみだったラジオも全然聞かなくなった。 少し前、サブスク加入している新聞の記事だけはバカみたい…

春の雨にほだされる

朝からあたたかい。出勤の時間は夜明け前であるのに、今日は首元も手も何も冷たくなかった。 春の雨にほだされる。ほだされて言葉を書かされる。冬の光にほだされるのと同じだ。山から朝日が昇るのを、海に夕日が沈むのを、網膜に灼きつけた瞬間と同じだ。 …

マスクを忘れた罪

マスクを忘れた。持ってきていないこと、マスクをつけていないこと気が付かないまま駅についてしまった。 駅の売店はまだ開いていない。仕方がなくこのまま電車に乗り込む。 どこでマスクを買えるか、職場までの道のりで1番職場に近いコンビニの場所に頭を巡…