およぐ、およぐ、泳ぐ

不安障害です。日々のことを書いていきます。

ど阿呆の反省文

1週間前にはじめた「あたらしいこと」を、今日辞めてきた。労働の話です。 1週間前は、あんなにうきうきしていたのに、案の定、それは「調子に乗っていた」ということだった、らしい。この1週間、寝ても覚めても落ち着かず、怖い怖いと泣いてばかりいて、一…

ひと区切り、ひと区切り

この2、3日臥せっていた。臥せっている、ってかっこいい。要はずっと寝ていたってこと。物理的に腰が限界になると、むずむずすることを知った。腰が痛いを通り越して、固まりがピークに達すると、どうやら「むずむず」するらしい。昨夜はむずむずが気になり…

「東京の生活史」の、ETV特集をみて

今日は朝からこれを見た。 www.nhk-ondemand.jp 岸政彦さんが編集した「東京の生活史」についての特集。本の概要はこちら。 www.chikumashobo.co.jp Twitterで知って、本屋で実物を見て、厚さと値段に慄き、まだ購入できていない。そうしているうちに、あれ…

「さよならだけが人生だ」と出会う

radiotalkでも話したけれど、「名詩の絵本」(ナツメ社・川口晴美・編)に載っている、「勧酒」という詩に胸を打たれた。 radiotalk.jp 名詩の絵本 ナツメ社 Amazon 井伏鱒二の訳がとても素晴らしく、ポップソングのど定番「さよならだけが人生だ」のフレー…

遠くに在りて、思うもの

詩が書けなくなったと嘆いていたら、今日あっさりできた。一昨日書いたやつはクソみたいだったけれど今日のはするっとできたから、多分クソではないと思う。 この感じ方も当てにはならず、超傑作じゃんと思ったやつが、数ヶ月後に見返すと目も当てられないっ…

素直な気持ち

素直な気持ちになったら、社会に出ていくことが難しくなってしまった。 この場合、素直な気持ちはわたしにとって「害」になるわけで、そうであるなら、素直な気持ちなどいらんことになる。 でも、と思う。 なぜ、素直な気持ちになったらだめなんだろうかと、…

すべからく入れ替える

人の部屋のソファはなぜこんなにも居心地がいいのだろう。 人の部屋、というか、同居人の部屋なので、同じ家ではあるのだけれど、彼女の部屋は、とかく居心地が良い。 窓からたっぷりと日が差し込むし、風がよく通る。みどりのソファに、観葉植物に、爬虫類…

Siaの歌声

久しぶりにSiaを聞いている。chandelierとaliveを交互にエンドレスで聞いている。 Siaの声は特徴的だ。高音と中音の境目から、高音のとき、彼女の声は「掠れる」。掠れるがしかし苦しそうに聞こえない(わたしには)。 いま聞いていたら、低音のときでも掠れて…

レイヤー、レイヤー、レイヤー

眠ったらすっきりした。 お昼ご飯は、ビーノを食べた。大人なので、お菓子がお昼ご飯でも誰にも怒られない。なんならアイスがお昼ご飯でもよいのだ。大人の権利を思う存分実行してやった。 ビーノを食べた後、窓をあけて、タバコを吸った。換気扇の下ではな…

だいじなおてがみ

だいじなお手紙のお返事を、ずっとニヨニヨ考えている。だいじなだいじなお手紙だから、黒ヤギさんばりにむしゃむしゃ食べてしまいたいくらい、嬉しいし、自分の一部にしてしまいたいのだけれど、だからこそ、どんな言葉を返したいかなって、ずっと、お手紙…

穴の底から、穴の側へ

あるはるかのさえぐさです。 この前久しぶりに「終電のうた」を歌って気がついたけれど、わたしは、大分前から「立ち上がれないほど叩かれても尚 見つけた光が君の力だ」というようなことを、他の曲たちでも、手を替え品を替え、書いているようだ。 なぜだろ…

語りかける

いま、目の前に自分の話を聞いてくれる準備を整えた人がいたとして、一体どれくらいの人が、その人に、話しかけるだろうか。 話しかけたとして、その中の何人が、どこまでのことを、その他者に、語りかけるのだろうか。 わたしは、他人に自分の話をするのが…

躯体

歌声を奪われた歌姫はただの姫になり 年を重ねやがて躯体だけが残る 躯体はまだ息をし、 死ぬことを知らない 歌声を奪われ姫でなくなった躯体に 呼びかける名を他者は持たない 呼称のない躯体はただそこに「ある」 呼称のない躯体はそれでも息をするし食事を…

七夕はずっと晴れない

そういえば今日は七夕でした。 改札から出てくるお兄さんが浴衣にゲタで、新宿駅に「カランコロン」と似つかわしくない音がよく響いていた。 二席となりの女の子たちも浴衣に可愛らしい結い髪で、とてもすてきだ。 東京のどこかで七夕まつりでもあるのかと検…

花束の人

花束を左手に、クリーニング済みのスーツと傘を右手に、前を歩く人がいた。白髪混じりの、すらっと背の高い男性。 一段ずつ階段をあがるとき、ちら、と、左手の花束に目をやっていた。ブーケ。小さなものじゃない。誰かから貰ったのかな。もしかして自分で作…

犬笛ごっこ

「あの人に気をつけなさいね」 という文言を、こんなに聞くこともなかろうという頻度で言われる。 えーさんはびーさんに気をつけなさいね、といい、びーさんはえーさんに気をつけなさいね、といい、しーさんはついに全員に気をつけなさいよ、という言葉を残…

5時間の自由

特急に乗ってどっか行っちゃおうかな、と思うことがよくある。 JR新宿駅の構内を歩いていると、色とりどりの電車が行き交い、終着駅が自分の最寄りよりもうんと遠いと、なぜわたしはこれに乗らず真っ直ぐに帰路に、または職場に向かうために、電車に乗ろうと…

砂の、愛の、後の、穴蔵へ

毎日が砂のように過ぎ去って 残るものは後悔か懺悔か痛惜か諦念か マグマのように煮え沸る命は消え失せて 終着駅を欲している、はやく、線路の終わりを、その先を、その先の穴蔵へ、わたしを、あなたを、いや、やはりわたしだけをこそ、その先の穴蔵へ、穴蔵…

書けた記念日、誇張が嫌いという自己主張

ずっと詩も短歌も出来なかったのに、昨日はぽんぽんといくつか。推敲とかせずにとりあえずSNSに貼りつけて、「書きました」という印を5/1に残す。 書けた記念日。おかえり。 構えすぎる癖がある。構えすぎる癖を直そうとしている。もっと身軽に、「間違えて…

ちいさくてあたたかくてやわらかい

「おんなじ!おんなじ!」 少しハスキーな女の子の声が、一生懸命お母さんに訴えていた。左手はお母さんの右手と繋がれて、エスカレーターに連なる長い列にいる。 私が彼女の横を通り過ぎたとき、彼女のちいさな瞳がこちらを見上げ、ちいさなちいさな手が、…

ちいさな愛

窓を少し開けて かべにもたれかかり座る カーテンの隙間から 煙草のけむりを外に吐き出す 雨 少しの風がカーテンを揺らして 裾野がわたしのまぶたを撫でる やさしく 外 ハイヒールの音 笑いながら過ぎゆく 雨を巻き上げて走り去るバイク 規則正しく止まり ポ…

守って

繭の中にいるようだな、と 朝方の道端で思う 適切に過剰な心を持つことができたなら 繭など喰いちぎってやるのに 繭、繭の中にいたい 繭の中に響いて 繭の中で木霊する 声、になっていない浅い呼吸 背中を広げなさい 肺が膨らむところまで 肋骨が開くイメー…

履歴書が汚い

語るに落ちる人生だった 後生だからと願ったところで神も仏もいないだろう 交差点を右へ いつのまにか逸れていた道は輪を描く 結局戻るのはいつもここ 始まってしまった 物語れるものがあったなら こんなに惨めではなかったか 否 新しく与えられた地獄へ ふ…

溶ける、ガラス、探す

今朝目の前を猫が横切った 真っ白い、ふっくらとした猫だった 冷えたコンクリートに熱を奪われぬように 知らぬ人間の視線からあっという間に姿を消した 日が昇る前の闇の中に 真っ白な猫は溶けていった 昨日 人が倒れていた場所には何もなかった 何もないこ…

詩以上エッセイ未満

語るに過ぎる言葉はきっと詩じゃないんだろうと思う。だからきっとこれは詩ではない。詩の言葉の扉がなぜかパタンと閉じてしまった。その代わりに開いたのは詩以上エッセイ未満の、この、わけのわからない扉だ。 何も啓発していない。howto記事でもなければ…

ちゃんと悔しい

今年の中原中也賞が発表されていた。 10日近く前に発表されていたのに今更気がつくなんて、呑気なもんだ。 呑気だけども結果を知ったらちゃんと悔しかった。最終選考に引っかからないかなって思ってたから。 言葉は言葉だ。他人と比べるものじゃないしまし…

深く呼吸できることを思い出して忘れる

久しぶりに詩を読んだ。積読してあった現代詩手帖12月号をいまだに読んでいる。 詩が入ってくる隙間がやっと生まれた。 早朝に読む詩は、深く呼吸する方法を思い出させてくれた。 それも駅までの道程で忘れた。 シートに腰掛けて浅く呼吸している。今日もや…

吐露する言葉

このブログのタイトルの「パンくず」のように、もろもろと口から溢れていく言葉がある。 それを愚痴と呼ぶのか1人語りと呼ぶのか独り善がりと呼ぶのかは他人が決める。 もろもろと口から溢れた言葉をインクの滲みで紙に書き付けたらそれは詩か?ポエムと揶揄…

競いたくなる生き物とリングから降りる行為

競いたくなる生き物なのだろうな、と思う。 ただ「0→1」にする行為に喜びを感じ続ける「だけ」で生きていくには、人間のOSは脆弱ではないかな。 話をでかくするな。私の話だよ。 女という性別の自覚を持ってしばらく経ったころ、いつのまにか「リングから降…

選択的非正規雇用の人生

私はインディーズバンドでボーカルとキーボードをやっている。デビューしそうになったことも一度もなければ、動員が安定しているわけでもない。音楽で稼ぐお金はほぼゼロだ。それでもやっているのは、他人から見たら謎なことだろう。 歌詞ではない詩をきちん…