出会ってしまった
あるはるかのさえぐさです。
結局昨日も胃痛と闘っているうちに寝てしまった。朝起きたら痛みを忘れており、体はなんと優秀なんだろうと思う。
今朝の町は晴れ。昨日痛みに悶絶しながら、撮りためていた「マツコの知らない世界」の、森山直太朗による歌姫特集を思い出しながら歩く。
Coccoちゃんが入っていてとても嬉しかった。わたしの人生の分岐点があるとするなら、Coccoちゃんと出会ったこと。出会ってしまった、というべきかもしれないけれど。Coccoちゃんの歌ばかり聞いていたし歌っていた。毎日毎日毎日毎日。まだ中学生だった私にはライブに行けるお金もなく、引退すると発表された日には本気で泣いた。
その頃は、引退してしまったらCoccoちゃんの音楽がこの世から全て一切合切なくなってしまうと思い込むほどにこどもだったので、ひたすらレンタルしたCDをMDに焼き(MD…なつかしい…)歌詞をたぶん手書きで書き写し、これでCoccoちゃんは無くならない、これを支えに生きていくんだ、と思っていた。
Coccoちゃんは今も生きてる。音楽をしている。そして私も生きていて、音楽をしている。
あの時必死に集めたCoccoちゃんの曲は、いま、素晴らしいテクノロジーによって、このiPhoneでいつでも聞ける。でも、無くなってしまう、と思って、半泣きになりながらCoccoちゃんの曲と言葉を集めたあの時間は、たぶん、今の私を作る源だったように思う。
今朝はmiletを聴きながら。音楽に守ってもらっている。