およぐ、およぐ、泳ぐ

不安障害です。日々のことを書いていきます。

損なわれないもの

あるはるかのさえぐさです。

 

ハロー、ハロー、ハロー、桃色のうた

ハロー、ハロー、ハロー、ハロー、花が咲くよ

 

Coccoくるりの「初花凜々」が頭を巡っている。昨日、CoccoちゃんのYouTubeを見ていたからだと思う。Coccoちゃんがユーモアたっぷりな動画をあげており、それだけでしんみりしてしまった(Cocco姐さんシリーズ)古参ファンはわたしです。

 

ずっと大好きだった。好きだということをあまり表に出さないようにしていた時もあった。彼女が活動休止前の最後のMステで、歌い終わり、目に涙をためて、走り去った映像は、今でも脳内でありありと再生できる。その日の夜中にテレビ朝日で放送された密着ドキュメンタリーみたいなのも、見た。ずっとずっと泣きながら見た。

 

Coccoちゃんが活動休止を発表したとき、わたしはもうこの世界は終わった、と思った。今出ているCD全て、A面の曲からB面の曲まで、絶対に全部、全部手元に保存するんだと硬く硬く心に決めて、TSUTAYAに走り、MDにコピーして、ラベルに曲名を書き、歌詞はコンビニコピーしたか手書きでうつしたかして、とにかく絶対に、一粒足りとも漏らさずに、彼女の痕跡を保存しようと思っていた。もう2度と会えないと思っていたから。Coccoちゃんが夢に出てきただけで、わんわん泣き、夢を忘れないうちに、その詳細をノートに書き留めた。そのノートは、どこかに行ってしまった。

 

あのとき、Coccoちゃんはわたしの全てだったし、Coccoちゃんの言葉が、わたしの代わりにわたしの気持ちを外に出してくれていた。Coccoちゃんの曲ばかり狂ったように聞き、歌い、景色を見つめていたときのことは、いつまで鮮明に覚えていられるだろう。

 

また会えると思ってなかった。戻ってきてくれたとき、「Coccoちゃんが生きていてくれたら、それだけで良い」と思った。バンドマンとして、昔の曲になってしまったCoccoちゃんが好き、ということを憚られる思いがあったけれども、昨日やっぱり思った。

 

わたしは、Coccoちゃんが好き。すぐ飽きるから飽き飽きあっちゃんで、あっちゃんと自分のことを呼んでいたころから、あなたの音楽が、生き様が、大好きです。

 

いつかあなたにミュージシャンとして会いたい、という夢は、もう遠くなってしまったけれど、わたしは、あなたが大好きなまま、大人になって、今日も生きてるよ。

あっちゃん、ありがとう。