日々と地続きの浮世
あるはるかのさえぐさです。
昨日入ったリハーサルの音を聞き返している。聞き返すことが恥ずかしくて怖くて聞けなかった時期はもうとうに過ぎており、自分の歌、3人なアンサンブルなどをチェックしている。
いや、チェックじゃないな。かっこつけた。ただ、現実に向かっている車内の中で、昨日のたった1時間のリハーサルの中に息をしている「日々の流れを裏にして、表に出しているもうひとつの自分」を確認している。
本当の自分、という言い方が大嫌いだった。大嫌いだったが、いまは、「本当の自分はこっち、こっちでちゃんと立っている」と、唱えている。おまじないだ。自分の立ち位置を確認している。ここがお前の居る場所だぞ、ゆめゆめ忘れるなかれ、と。
本当の自分なんて嘘っぱち、なんて、もう言えないわなあ、自分。おれ、このスタジオの1時間に、あるはるかのリハーサルに、自分の立つ場所を求めてる。自分の席を求めてる。ここにいたいと思ってる。