およぐ、およぐ、泳ぐ

不安障害です。日々のことを書いていきます。

形に残らないけれど

新しく仕事が始まるのは、明後日。

もう、名前で呼べるほどの日しか残っていないのだ。不思議なことだ。

 

働き始めの日が「明後日」と呼べるようになるまで、本当に長かったなあ。

あと2ヶ月、あと1ヶ月、あと3週間、あと2週間、あと10日、あと1週間…と、指折り数えてここまで来た。

 

今日寝たら、明後日は「明日」になる。

もう一回寝たら、明日は「今日」になる。

 

明後日の今頃、わたしは新しい職場にいる。どんなことをしているだろう。どんな人たちと出会えるだろう。怖いような、楽しみなような、やっと安心するような、不思議な気持ち。

 

午後になって風が強くなってきた。

洗濯物がぐるんぐるんしている。

 

午前中は、役所関係の手続きを諸々済ませてきた。保険の手続きとか、自立医療支援の手続きとか。どの窓口でも、みんな親切で、頭が下がる。大して待たされずにスムーズに事が済んで、ほっとする。

 

そのあと図書館に行ったけれど、まだお休みだった。でも、館内には人がいる雰囲気で、明日の開館に向けて、どなたかがお仕事なさっているのだなあと思った。予約した本は明日取りに行くことにして、駅ビルに向かった。

 

目的地について、一昨日行ったアパレルショップをもう一度冷やかす。むむ、安い。仕事始めとはいえ、お正月のセールはまだ続行中で、パンツ2本とカットソーを買う。三着も買ったのに4000円だった。安い。

 

その足でドラッグストアに向かい、化粧品を見繕う。すっぴんでこの2年ほど過ごしており、化粧品を見繕うこと自体が久しぶり。マスクしているけれど、みんなきちんとお化粧をしている。目元だけでもしっかりさせれば、寝ぼけた顔にも少し光が戻りそうな気がして、アイブロウとアイシャドウと、チークを買う。

 

化粧、しなければしないで過ごせてしまうし、地顔が濃いので今まで避けていたのだけれど、最近なんとなく、化粧してみようかな、という気持ちになっている。

 

服を買ったのも、本当に久しぶりで、欲しいと思わなかった自分からすると、服を買って嬉しいと思っている自分が、とても新鮮。

 

化粧したり新しい服を手に入れたり、こういうことに興味が戻ってきたんだな。よかったね。

 

そうして家に帰り、朝仕込んでおいたお雑煮を食べる。餅はゆでる派。どぅるんどぅるんで美味しかった。

 

今ソファに寝そべってこれを書いている。ピアノ教室のことを調べていた。なにかまたやりたいなあ、やりたいっていうか、作りたいなあと思ってて、書道がいいかなあとか思っていたのだけれど、つくったものが形として残らないほうがいいなあと思ったときに、ああ、音楽なら残らないなあって、気がついた。そしたら、ピアノやりたくなった。ギターでもいいな。ピアノかギター、どっちがいいかな。どちらも形には残らないけれど、自分には残るもの。そういうものを取り戻していきたい。そんな気がする。