音楽は属人的
あるはるかのさえぐさです。
音楽はとても属人的だ、とふと思う。
〇〇さんのドラムはすごいだとか、△△さんのベースはすごいだとか、□□さんの歌声はすごいだとか、何某さんの歌詞はすばらしいだとか、誰それさんのギターはやっぱり違うだとか。
これは、いわゆる、演奏をしているような人だけでなく、リスナーの中にもそういう見方はある。
けれども、そういうことふっ飛ばして、入り口、ほんとうに、その感動のとば口に立った時には、「なんかわかんないけどこれはかっこいい、これはすてきだ、これは私に向けたものなのではないか」という、音楽と、たったひとりのリスナーとの、対峙から始まるのが不思議だ。
音楽という、得体の知れない、実体のないものに感動を覚える時、本当に本当に最初のとば口は、属人的ではない場所にある。それはとても素敵なことで、かけがえのないことだと思う。