およぐ、およぐ、泳ぐ

不安障害です。日々のことを書いていきます。

上手に付き合う

あるはるかのさえぐさです。

 

最近朝の通勤路を変えた。というのも、給与明細をよくよく見たら、自分が申請した通勤路ではなくて、最安値の通勤路で定期代が振り込まれていたから。当たり前だし、申請するとき迷ったんだけれど、「大丈夫じゃない?」と言われたから、ちと高い地下鉄の方で申請していたのだった。何も言われなかったから、それで通っていたもんだと思ったら、違った。言ってくれよ、という気持ちと、自業自得、の4文字が頭をチラつく。

 

そういうわけで、今まで乗らなかった(正確に言うと乗れなかったのだけど)路線に乗車している。乗れなかったのは、単純に、めちゃくちゃ混んでいたからだ。でもいまわたしは座席に座れており、立つ人もまばら。コロナのせいなのか、この時間帯のせいなのかはわからないけれど、これなら乗れる。安心できる。

 

定期的に通っている先生に、「さえぐささんのそれは、治る、治らない、じゃなくて、どうしたら上手に付き合っていけるか、というものだから」と言われ、ほっとする。治らないのはてっきり、自分が悪いと思っていたので、思い切り語弊はあるけれども、「治さなくていい」と思ったら、ひとつ肩の荷がおりた。

 

「治る」と聞くと、もうどこも痛くも痒くもなく、「元に戻る」をイメージする。だけれどどうも、あくまでわたしの場合、その「元の場所」自体が弱々しいようで、そのことに気づきながら放っておいたことが、今に繋がっているようだった。

 

それならもう仕方ないな、と腑に落ちた。元に戻る場所そのものが、テコ入れ仕様もなく、「上手に付き合っていく」ものならば、それを抱きしめるしかない。抱きしめて守ってやらなくちゃいけない。

 

そしてたぶん、それができるのは、こうして乗れなかった電車に案外あっさり乗れている、今の自分なのだろうと、思う。