諦められない
こんにちは。
aruharukaのさえぐさです。
へたれたソファに腰掛けながらこの文章を書いている。
昨日の地震は久しぶりに怖かった。
10年前のことを思い出した。
あの時と同じように、私はただ呆然と「怖い」と叫びながらなんにも動けなかった。
震源地に近い方の不安、今も続いているかもしれないライフラインの不安定さを思うと、胸が苦しくなる。
苦しくなる、なんて言っていられるのは、私の家になんら大きな被害はなかったからで、今、外からは、子供が公園で遊ぶ声が聞こえている。
最近Twitterをみることをあんまりしていなくて、でも地震が起こるとテレビよりもまず先にTwitterを開いてしまうのは、10年前のことがあったからなのかもしれない。
10年前もあったことなのに、今もなくならない根拠のないデマ。特定の国の人を蔑める発言。人工地震だなんていうバカげた話。
人工地震なら、どうしてこんな風に人を痛めつけるようなことするん?
わたしにはわからない。一生わからなくていい。
誰かの大きな陰謀、誰も知らない真実、じゃあどうしてそれが、ただ生きているだけの人を傷つけるために使われるん?
わたしにはわからないし、必要ない。一生わからなくていい。
信じたい思想があるのは自由だ。だけどそれを言葉に、文字にしたら、誰かの心に目に耳に届くかもしれなくて、その先には生きている人間がいるよ。
わたしにはその真実はいらない。
あなたのなかでだけ大事にしていてほしい。
表に出さなくていい。
「知らないことを教えてくれる親切な人」のポジションを取って、私の心や目や耳に入れなくていい。私の大事なひとたちの、心や目や耳に入れなくていい。
生きてるんだよ。おれたちは。
いま、ここで、生きていて、これからも明日を迎えにいくんだよ。
だからその真実は閉まっておいてください。
わたしはわたしの大切な人が、健やかに生きる世界でいてほしいんだ。
ただそれだけが、諦められない。だから音楽作ってる。健やかに生きる、ほんの少しの「大丈夫」のために。