Siaの歌声
久しぶりにSiaを聞いている。chandelierとaliveを交互にエンドレスで聞いている。
Siaの声は特徴的だ。高音と中音の境目から、高音のとき、彼女の声は「掠れる」。掠れるがしかし苦しそうに聞こえない(わたしには)。
いま聞いていたら、低音のときでも掠れていることがある。わざと出来ることではないと思うから、彼女の声は、このような声なのだろう。彼女だけの歌声。切実な、そしてうつくしい、歌声。
わたしが彼女の歌声を求めるとき、そこに、代弁してほしい気持ちがある。かなしみだけでなく、さみしさだけでなく、「渇望」を代弁してほしい、と思っている。彼女の歌声からは「渇望」を感じる。乾いているのだと、乾いているがしかし、望むのだ、望み続けるからこそ、このように乾いているのだと、歌の奥から聞こえる気がする。
洋楽なのに何かがわたしに「わかる」。「わかる」ように思わせてくれる。目の前に広がり続ける世界に対して、喉から手がでるほどに、欲している。生への執着。そのうつくしさ。