およぐ、およぐ、泳ぐ

不安障害です。日々のことを書いていきます。

汗だくのあと、ブランケットを欲しがる

あるはるかのさえぐさです。

 

半グレ(半休ともいう)を継続している。ということは収入も減るということだ。にも関わらず、帰りにベローチェに寄ることが癖になっている。ベローチェに寄って、冷たいコーヒーを飲み、タバコを吸うその時間を頭に描きながら午前中を過ごしているといっても過言ではないほど、この、どうでもよい時間を褒美に思っている。

 

今日は雨が降らない、と言っていたから、傘を持ってこなかった。職場の折り畳み傘もわざわざロッカーに置いてきたのに、居住地の防災情報が届いていた。およそ30分前の、豪雨の通知。こちらは晴れている。ここから電車で10分ちょっとの居住地は、びしょびしょに雨が降っているらしい。

 

仕事中はずっと建物の中におり、窓がある場所にいることもほとんどないため、天気も気温もよくわからなくなる。ただ、どんなに堅牢な建物であろうと、外気が暑くなれば中も暑くなるわけで、エアコンがかかりはじめようとも、それは「座って仕事をしている方々」に合わせた温度設定であり、結局のところ、わたしは午前中ずっと汗だくでいる。

 

各デスクの椅子に、お行儀よく掛けられている上着やブランケットを、不思議な気持ちで見ている。わたしには必要がないもの。この席の人には欠かせないもの。同じ時間を過ごしても、中身は全く正反対で、ブランケットをかけて仕事をする方々の分、わたしたちは汗をかく。一日中汗をかく。

 

だので、エレベーターの中では何となく身を縮めている。汗臭いかしらん、申し訳ないね、すみませんすみません、と心の中でひとりごちる。

 

ぼさぼさになった髪の毛を結い直して帰路につく。ベローチェの冷房は最初だけちょうど良い。でもこうして半袖で座っているうちに、段々と寒くなる。働いている方々はきっと暑かろう。わたしにも、今、ブランケットがほしい。ここのわたしには、今、ブランケットが必要だ。