およぐ、およぐ、泳ぐ

不安障害です。日々のことを書いていきます。

まぶしい命

あるはるかのさえぐさです。

 

珍しく寝坊した。起きて15分で家を出るのは久しぶりで、歩いているうちにやっと目が覚めてきた。でも今座席に揺られながら、つま先に残っている眠気の存在を感じている。眠い時って、なんだか、足のほう、つま先からだんだん眠くなってくる感じがする。いつもそう。だからすっきりと起きられないときも、私の眠気は、つま先にまだ居座っているような気がする。

 

だいたいいつも同じ時間に寝るようにしており、だいたいいつも同じような行動を取っているのに、よく眠れてすっきり起きられるとき、よく眠れなくてもすっきり起きられるとき、よく眠れてもすっきり起きられないときがある。なんのメカニズムが働いているのか、自分の身体なのに、何にも知らないなあと思う。

 

こまつが飼っているトカゲちゃんが、最近たまごをぽんぽん産む。交尾したわけでないのに、来るべき時が来たといわんばかりに、ぽんぽこぽんぽこ産む。たまごは薄い橙で、硬くなく、「その小さな体のどこに納められていたの?」という大きさだ。

 

彼女たちを見ていると、教わったわけでもないことを、やるべきこととして「知っている」不思議をいつも思う。それが「本能」だとするには、人間としか暮らしたことのないうちのトカゲちゃんたちは、一体どこでその「本能」を獲得したのだろう。産まれてすぐに、親から離れて生きているのに。(トカゲは元々そういう動物みたいだけれど)

 

するべきことを知っており、やるべきことをやる、という姿は、言葉を超えて、いつも私に何かを伝えてくる。それは羨望かもしれない。彼女たちの命は、まぶしい。

 

小さな瞳を見つめていると、ちゃんと目が合う。おつかれさま、と声をかけることが、最近の日課だ。