およぐ、およぐ、泳ぐ

不安障害です。日々のことを書いていきます。

無駄のない手の動き

ざばざば雨が降っている。まさしく、ざあざあ、という感じ。こんなに大量に雨が降っているのは久しぶりな気がする。窓を開けているけれども、雨が吹き込まないか心配になる天気だ。

 

雨のせいなのか、久しぶりに労働したからなのか、昨日はお薬を飲まずにぐっすりと眠り、朝も、つい先程までぐうすかと眠っていた。自然に眠くなって、朝も「もう少し寝ていたい」と思ったのは、とても久しぶりだ。お薬を飲まずに眠れたことを嬉しく思う。

 

一昨日まで無職だったのに、昨日1日働いただけで、休みに対する感覚は変わるものだな、と思う。今日の休みが、なにか特別なものに感じる。労働の醍醐味って、こういうところにあるのかもしれない。働いて、休む。休んで、働く。その繰り返しで、日々が積み重なってゆく。

 

休んでいるあいだ、いや、前職のとき、いや、遡ればもっともっと前から、社会というのは邪悪なものだ、と思い込んでいた。邪悪な人ばかりで、いじわるな人ばかりで、口を開けば怒鳴られる、と、本気で思っていた。でも、昨日1日働いてみて、奇跡的にも、怒鳴られることはなかった。そうか、怒鳴る人ばかりではないんだな、と、他所様にとっては当たり前の感覚を、大事に大事に胸に抱えて帰宅した。

 

明日からまた労働するけれども、社会は邪悪な人ばかりではない、ということを、少しずつ自分に覚えさせていけたらいいなあと思う。そして、「できる人」に最初からならなくても良いのだ、ということを、同時に言い聞かせていきたい。すぐに焦って、頑張って頑張って、地に足がつかなくなってしまうから。

 

アルコール中毒ではないのだけれど、手が常時震え気味なので、昨日も労働中ぷるぷるしていた。ぷるぷるしている手だと、何かと動作が緩慢になるけれども、今は仕方ないし、この状態で働き始めれば、ここからあとは慣れていくだけなので、よしとする。

 

それにつけても、仕事に慣れている人、仕事ができる人の手際の良さには惚れ惚れする。新しい職場は、手際の良い方々ばっかりで、しゅしゅしゅしゅ、ぱぱぱぱぱぱ、と、何事をも片付けてゆくその手さばきに、ちょっとうっとりしてしまった。無駄のない手の動きが、わたしは大好きだ。見ていて本当に惚れ惚れする。今はまだ、ぷるぷるのわたしの手も、いつか、しゅしゅしゅしゅしゅ、ぱぱぱぱぱ、になるのだろうか。まだ当分先だろうなあ。でも、それで良しとしよう。