コロちゃん頭がもげる、の巻

約一週間ぶりにコロちゃんと会った。コロちゃんは、私の仕事の相棒で、業務用掃除機である。コロちゃんは先日ニュースタイルになったばかりだ。

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コロちゃんはニュースタイルになってから、まるで別人になった。そして頭がよくもげるようになった（なってしまった）。スイスイ軽くてとても良いのだけれど、油断しているとすぐ頭がもげる。都度あたまをぐいっと入れ直してあげるのだけれど、しばらくするとまた頭がもげる。部品があっていないのかもしれないが、スムースに動くようになっただけで御の字なのに、これ以上何をか言わんをや。

頭がもげるなら、テープで留めちゃろかと思ったけれど、以前のコロちゃんはノズルやホースの至る所がテープでぐるぐる巻きにしてあり、それについて職場の大先輩（怒りんぼじじい、とわたしはこころの中で呼んでいる。とても良い方だけれどすぐ怒鳴るから）が、コロちゃん修繕の際に、

「なんでこんなにテープでぐるぐる巻いてあるんだよ！ねちゃねちゃする！」

と怒鳴っていたのを思い出し、テープでもげる頭を繋ぎ止める案はなし、とした。

さすれば方法はひとつしかないわけで、「頭がもげる前に頭をとんとんする」である。

掃除機をかけながら都度、コロちゃんの頭を床に2、3度「とんとん」する。あっちの通路が終わったらとんとん、こっちの通路が終わったらとんとん、という塩梅である。

今日もその調子でとんとん、とんとんしながらやった。それでもどうしても、いつのまにか頭がもげるコロちゃん。でも今日は久しぶりに一緒に仕事をしたのでイライラすることもなかった。もげた頭を拾い、ぐいっと入れ直し、とんとん。ニュースタイルになったのだから、わたしも新しい方法でコロちゃんと付き合っていくほかないのだ。

頭がいくらもげようが、スムースなコロちゃんが好きだよ。また金曜日、よろしく頼みます。