およぐ、およぐ、泳ぐ

不安障害です。日々のことを書いていきます。

くらえ!ひしげんせいしつう!!

無為の時間を豊かに感じることができるときは、時間を軽く感じているときだ。

無為の時間をどうしようもなく思うときは、時間を重く感じているとき。

 

今日のわたしはどちらかというと、時間を重く感じている側に寄っている。つまりはあまり調子がよくないってことだと思う。

 

時間の感じ方で調子の善し悪しを測ることは、坂口恭平さんから勝手に学んだこと。彼の著作や言葉にそんなような記述があったような気がする。それを思い出して、今日の己の身重さにその尺度をお借りした。

 

今朝、同居人のとかげちゃんたちをお風呂に入れた。洗濯機をまわした。洗濯物は同居人が干してくれた。昨晩出た汚れた食器たちを洗い、朝食の食器は同居人が洗ってくれた。ここまでは時間を軽く感じていたようだ。

 

そのあと、少しずつ時間が重く感じられて、いまさっきまで、布団の上で大の字になっていたところ。苦しいときは心臓が苦しいってことだから、心臓を楽にしてあげようっていうのも、坂口恭平さんの弁。

 

原因不明の「歯が全部痛い」に、一昨日から頭を持っていかれている。「歯が全部痛い」ってなんじゃって思うけど、全部痛いんだから仕方ない。虫歯みたいな痛みじゃなくて、気がつくとツーンとしている。どの歯が痛いんだかよくわからないから、結局、「歯が全部痛い」という所感になる。

 

「歯 全部痛い」で検索すると、「非歯原性歯痛」というものがあるらしい(よめますか?)。かっこいい。「ひしげんせいしつう」。何かの必殺技みたい。漢字ってよくできているから読んで字の如く、「歯が原因ではない歯痛」ってこと。もはやよくわからんけれども、そういうものがあるらしい。

 

「全部の歯が虫歯」ってことはない(たぶん)だろうから、恐らくこれなんだろうなあと想像する。どうやら、食いしばりが原因のいわゆる「筋肉痛」に近いらしく(これは曖昧な記述なので正確に知りたい方は非歯原性歯痛で調べるとよい)、はたして自分の身を注意深く観察すると、たしかにいつのまにか、食いしばっている。

 

食いしばる、というほど力は入れていないんだけど、常時上の歯と下の歯がくっついており、これは正常ではないとのこと。本来は、上の歯と下の歯はくっつかないのがいいらしい。

 

それを知った昨夜から、ことあるごとに口腔内を気にしている。本当に気がつくと上の歯と下の歯がくっついており、頬の筋肉だか顎の筋肉だかを使っていた。気がついたら即、口腔に空間を作る。そうすると、上の歯と下の歯がくっついている時の顔は、どうやら、自分が無意識に「表情」を作っていることが原因なのだな、とわかった。

 

たいした表情じゃない。笑ってはいないけど、怒ってもいないし、いわんや悲しんでもいませんよ、というような、「通常」の表情。でも、それはどうやらポーズだったらしい。一体誰に向けてしているポーズなのか、我ながらよくわからない。

 

上の歯と下の歯がくっつかないように隙間をあけると、わたしの顔からは「表情」が消えた。顔の感覚でわかる。どこも使っていない感じ。本当はたぶんこういう顔をしているのが「ナチュラル」なのだ。

 

でも、おそらくだけど、この「ナチュラル」顔で他者と会ったら、調子悪そうに見えるか怒っているか辛そうかに見えるか。いや、多分、いわゆる「能面」だろうな、と思う。

 

いまのわたしの「ナチュラル」=「能面」。この文章も能面ヅラで打っている。

 

そうこうしているうちに同居人が帰ってきて、甘いものを大量にくれた。チーズケーキとシュークリームとたいやき。チーズケーキとたいやきを食べたら、途端になぜか能面が活き活きとしだすのを感じる。

 

ああセロトニンセロトニン。女心とセロトニン、だ。