およぐ、およぐ、泳ぐ

不安障害です。日々のことを書いていきます。

選択的非正規雇用の人生

私はインディーズバンドでボーカルとキーボードをやっている。デビューしそうになったことも一度もなければ、動員が安定しているわけでもない。音楽で稼ぐお金はほぼゼロだ。それでもやっているのは、他人から見たら謎なことだろう。

 

歌詞ではない詩をきちんと(正面向き合って、という意味で)勉強し始めて間もない。詩の世界も、詩で食べていける人は少ないんだろうなと思う。何か大きな賞を取ってもそれのあとずっと食べられるわけではない。

 

どちらのことも、正規雇用で働いていてもできることだ。そういう方々もたくさんいることだろう。わかっている。

ただ単に、私は正規雇用で働くことが絶望的に下手だった。正規雇用という言葉だけで「責任感」に押しつぶされそうになる。

3年ぽっちなんとか正規雇用で働いて、そのあとはずっと非正規雇用

今の仕事もそうだ。

 

正規雇用にチャレンジしようと試みたこともあった。昨年心の病を患って失業保険をもらいながら求職活動をした。

 

でもどんどんわからなくなった。世間の常識がないんだ。自分の「軸」はわかるのに、会社に正規雇用で働くってことが「とてつもなく難しい」。正規雇用で働いたなら、わたしは音楽も詩も書けないだろうなということが、よくわかった。

読み取らなければならない情報量が多すぎて、正規雇用の働き方は、全く向いていない。会社に縛られない、とかでない。

ただ、私は、創作がしたくて、そのためには、非正規雇用を選ぶしかなかった。

私が私だから。正規雇用に耐えられる人間ではなかった。それよりも創作を続けることを選んだ。

 

これは趣味か?趣味じゃないのか。

夢を追ってるのか?夢なんかよりよっぽど創作は生活だ。ただ生活している。生活したい方法、生活の中心が「作り続けたい」で、そのために、私は、非正規雇用じゃなければ、生きてこれなかっただけの話、だ。