誕生日なのでリスタート
誕生日なので、ケーキを2つ食べた。
誕生日なので、免許の更新もしてきた。
そしていま、布団にいる。
免許証の写真を撮ってもらったあと、写真をみたら、素直に「老けたなあ」と思った。
自分ではちんちくりんのままのつもりでいたけれど、歳月というものは確実に積み重なっており、それがこういうふうにして現れるものなんだなあと思う。
重力に従うようになった顔つきを見て、しみじみしてしまった。
顔面ローラーでもやろうかなと、柄にもないことを考えて、すぐやめる。
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先月から引き続き調子が悪く、今月はすでに3回も休んでいる。
体調があまりにもあまりにも、な状況だったので、辞めるのもやむなし、のつもりで、本社の障害者雇用担当の方に相談した。
そうしたら、思いもつかぬ解決案を提案してくれて、一昨日から、その提案のとおりに働いている。
配慮と配慮の掛け合わせで、負担を最小限にしてもらい、勤務時間も最小限、シフトの組み方も最小限にしてもらったら、どっと肩の荷がおりた心持ち。
役に立ちたい、面白いからもっとできるようになりたい、の気持ちから来る行動と、なんにもしたくない、できるようになんかなりたくない、だって病気なんだから、の気持ちからくる行動がぶつかり合って、体調を崩したみたいだった。
できるようになりたい、なりたかったのも自分。そうなると怖い、と思うのも自分。
どちらも自分だから、だからこそ自分でもわけがわからない。自分のゲシュタルト崩壊よろしく、心が折れ、大泣きして休み、寝込むことになったみたいだ。
一昨日からは、配慮してもらっているおかげで、普通に仕事に行けている。
出勤前に緊張はするけれど、
「ここからまたリスタートしましょう」
という、本社の人の言葉を胸に、駅までの道を歩くことができている。
辞めなくてすんだ。
辞めないで誕生日を迎えられた。
今日からまたリスタート。
たくさんのひとのお世話になりながら、今日も生きている。