はじめての日
初出勤が終わった。
どきどきしたけれど、みんなやさしかった。
ご病気があるので、障害者雇用での採用です、と、みんなに伝えてもらった。
えらいひととお話しているとき、どんなことを気にかけたらいい?と聞いてもらえた。
いつかはメインの仕事ができるように、ゆっくり頑張っていきましょう、と、言ってもらえた。
無理しなくていいよ、怖い思いをしたらすぐに誰かを呼んでください、とのこと。無理な日は休んでいいしね、とのことだった。
無理しなくていい、と言われながら働くのなんて初めてで、とても不思議な気持ちだった。いつもなら初日から不安でいっぱいで、変なふうになるんだけれども、無理しなくていい、と言われているわけだから、無理をしたらおかしなことになるわけで、そうすると、素のままでいられることを知った。
素のままで働くって、こんな感じなんだ。
もちろん気は使っているし、丁寧な動作を気をつけている。けれど、それは「許容範囲」の行動で、過緊張ではない。
まだお客さまとお会いしない期間だから、こういう気持ちでいられるのかなあ。
これからどんな気持ちになるだろう。
ひとまず今日は、満員電車にも乗れたから、偉かった。お疲れ様でした。