およぐ、およぐ、泳ぐ

不安障害です。日々のことを書いていきます。

散歩、日々の強度

今朝は遠くの公園まで散歩に行ってみた。

いつも行く公園は、往復で30分しかかからず、距離にして2キロ程しかないので、すぐに終わってしまう。そろそろ道すがらの風景にも飽きてきたところだったので、ちょうどいいと思って、今日は思い切って遠出した。

 

本当はひとりで行くつもりだったけれど、同居人2が暇を持て余していたので、連れ立って行く。歩きながら、選挙のこと、昨日の京王線の事件のこと、同居人2が勉強しているパソコンのことなどを、とつとつと話す。

 

遠くの公園は大きい。なので、ご多分に漏れず、ランナーの方がちらほら。トラックというのは、おおむね左回り(あってる?)が決まりだと思うのだけれど、逆走&ダッシュを繰り返すランナーの方が居られた。同居人2は、なぜかこのようなルールに厳しい。「どうして逆走する気になれるのか信じられない。ああいう人ってどうしても発生する」と、ぶつぶつ文句を言っていた。じゃあ、思い切って今度ダッシュしてきたら体当たりしてみたら、と言ったら、スルーされた。なんだよ。

 

「こういう人ってどうしても発生する」は、京王線の事件について話していたときも、出てきた言葉だ。どうしても発生するにしても、どうしても悲しい気持ちになる。どうして何もしていないのに、傷つけられなければならないのか、罪を憎んで人を憎まずとは言うけれども、もし身近な人が巻き込まれていたならば、わたしはとてもそんな悠長なことは言っていられないし、今回はたまたま巻き込まれなかっただけで、いつ自分があの車両の当事者にならんとも限らない。そんなのは嫌だ。この嫌だ、は、全うな気持ちだと思う。誰だって、意味もなく傷つけられたくなんかない。どうしたって絶対に、そんなことは、誰の身の上にも起こってほしくないな、金輪際、この地球上からなくなったっていいだろう、と思う。

 

今、AppleMusicのプレイリスト、「ピアノ・チル」を聞いている。

music.apple.com

 

昔から好きでよく聞く。誰の曲とも知らないピアノの曲がずっと流れてくる。クラシックチャンネルでも、もっと色の強いプレイリストもあるのだけれども、これはいつ聞いてもちょうどよい。濃すぎず、薄すぎず、強すぎず、強いて言うなら「やわらかくてちょっとさみしい」。耳に心地が良いし、何の邪魔もしないから、身を委ねていられる。

 

身を委ねられるものを、探してきちんと集め歩かなくてはな、と思う。散歩でも、音楽でも、料理でも、掃除でも、その時間に身を委ねていられるものこそが、日々を支えている気がする。日々の強度を少しずつ確かめて歩いていかなくては、道に迷ってしまうな。明日も散歩に行こう。明日も、午前中は雨が降りませんように。