およぐ、およぐ、泳ぐ

不安障害です。日々のことを書いていきます。

レイヤー、レイヤー、レイヤー

眠ったらすっきりした。

お昼ご飯は、ビーノを食べた。大人なので、お菓子がお昼ご飯でも誰にも怒られない。なんならアイスがお昼ご飯でもよいのだ。大人の権利を思う存分実行してやった。

 

ビーノを食べた後、窓をあけて、タバコを吸った。換気扇の下ではなく、エアコンの聞いた部屋の窓をわざわざ開けて、壁にもたれかかりながら、ぼんやり吸った。

 

巨大な雲が次々と流れていった。ひとつひとつ、離れていたものが、重なっていく。ふと、もしこの光景を絵に描くのなら、何色から塗るんだろうと思った。白?いや、ちがうな、雲の上には真っ青な空があるから、きっと青から塗る。青を塗って、白を塗って、白い雲に陰影をつけるために、違う色を少しずつ足してゆく。空はレイヤーなのだ。よくよく見れば、巨大な塊の雲のはじっこ、雲の幕がうすい部分からは、まっすぐな光の筋がみえる。あれを描くのなら、何色を塗るのだろう。うすく、うすく、溶いた白を、すっと、筆で線をおろすのだろうか。

 

空はレイヤーだった。レイヤーだった、という、純然たる事実に、目が釘付けになった。目の前に存在している空が、夏の強い光の青空と巨大な雲たちが、ひとつひとつ重なっている。そしてその隙間を縫うように、まっすぐに、地上に向かって、光が差している。

 

何もかもが、何層にもなって重なっている。それをぼんやりしていると、忘れてしまう。でも今日は、ぼんやり見ていて、思い出した。重なりの織りなす時間。重なりの織りなす、夏の終わりの色。