だいじなおてがみ
だいじなお手紙のお返事を、ずっとニヨニヨ考えている。だいじなだいじなお手紙だから、黒ヤギさんばりにむしゃむしゃ食べてしまいたいくらい、嬉しいし、自分の一部にしてしまいたいのだけれど、だからこそ、どんな言葉を返したいかなって、ずっと、お手紙をもらったその日から考えている。
羽海野チカの「3月のライオン」で、主人公の零くんが、ある人からのある言葉に救われる場面があるのだけれど、わたしにとって、ニヨニヨしながら何度も眺め返しているこの手紙は、まさにそれなのです。
わたしは、この手紙をもらったときに、救われた。喚いているちいさなわたしが、ぎゅっと抱きしめられた気持ちになった。
なんて返そうかな。泣いちゃいそうなんだ。ほんとに、びっくりした。抱っこされてるみたいな気持ちになった。「だいじだよ」って、言って欲しかった言葉が、お手紙から聞こえてきた。
泣いちゃうな。はやく、お返事を、書こう。