およぐ、およぐ、泳ぐ

不安障害です。日々のことを書いていきます。

断言、のちに待ち受ける、選択

あるはるかのさえぐさです。

 

読めば書きたくなる。書くと読みたくなる。最近読みたい本を読めておらず、ずっと目の端につくところに置いてある。にも関わらず、もう一冊買ってしまった。あー。

 

本は裏切らない。つまらない本でも、つまらなくない箇所はどこかにあり(ないことも稀にあるけど)それだけでも読んでよかったなーと思う。

 

損得の話ではない。

 

読んで、他人の言葉と思考に触れることがたぶん好きで、だから、現代詩も短歌も人文書も小説も全部並列にある。現代詩や短歌なら、行間を読む。言葉の音を楽しむ。意味のとれるものは、そして自分に近しい言葉は、大事にお守りとして取っておく。人文書だとそれがもっとはっきりと輪郭を持つ。結論は求めていない。結論の出ないことを考えている本が好きだ。結論が出ないけれど、こうかもしれない、せめてこうでありたいという、ヒリヒリとした感情を内包しているものが好きだ。だってそれのほうが、本当のように思えるから。

 

断言できることなんて(科学的根拠に基づくものは別として)多分、ほとんど、ない。それこそひとつの選択肢で、あっけらかんと断言している人を見ると、慄いてしまう。マジか。自分にとって良い慄きなら刺激になるけれど、「マジか…」の場合、こころの中のギャルが「マジかじゃねーよ」と呟く。だいたいこういう時は、本当は、瞬時に怒るべきときだったり、する。または傷ついたとき。どちらにせよ、自分はそこで選択をしなければいけない。断言できることはそうそうないと思っている己と、あまりにもかけ離れた目の前にいるひとに対して、どんな態度を取るべきなのかを、選び取らなければいけない。

 

「自分の人生にもっと期待していいんだよ」

 

という、こまつの声が頭に響く。そうだ。期待することは、悪いことじゃない。選び取ることは、悪いことじゃない。