ぐるり弧を描いて元に戻る
あるはるかのさえぐさです。
昨日とても嬉しい時間があった。ほとんど素の自分のまま、やってきたことや今のこと、できることもできないことも含めて、正直に話せることというのは、こんなにも身を軽くするのかと思い知った。
本当なら、将来への展望や、自分のスキルをアピールする場面だったんだと思う。でも、ないんだもの。わたしには、「思い」しかなかった。「たのしそう」「やってみたい」しかなかった。だからそれを話すしかなかったし、話してよかったと思う。
仕事場は、学校じゃない。できない人をできるように丁寧にサポートしてくれる場所でもない。でも、話を最後まで聞いてもらえたのが嬉しかった。わたしがやってきたこと、わたしの原点、わたしという人間。それに耳を傾けてもらえたことが、嬉しかった。
今はまだ無理なんだろうし、これが何かに繋がらなくてもそれは仕方ないと思う。だってスキルがないからね。でも、別の形、本当にちいさな形ではあるけれど、その会社に携われている(会社の人はそう思っていないと思う、わたしは内職スタッフだからね)ことが、私は、嬉しい。
大金になるわけじゃない。でも、あの会社に行けるということが、私にとってすでに「対価」で、作業量と天秤にかけたら十中八九「やらないほうがいい」ってことは、わかってる。でも、やりたいんだ。やりたいって思ってるから、やるんだ。
とても私らしいと思う。大きく、大きく、大きく遠回りして、ここに戻ってきた。わたしは、ひとりでつくることも、誰かと何かをつくることも、好きなんだった。そうだったね。それを誰かが受け取ってくれたら、もっと嬉しいことも、もう十分に知っている。
長く離れ離れになっていた片割れが、実はちゃんと息を潜めて、丸まっていて、体の中にいてくれたようです。すまんかったの。これからたくさん、お外の空気を吸わせてあげよう。
おそらく、たぶん、お外はもう、こわくないよ。