これはだれのもの
あるはるかのさえぐさです。
今日は、というか、最近モヤっとしていること。職場のじいさんに、
「おっぱい」
と言われること。
頻度が増えてきた。みんながいる場所でも嫌なんだが、今朝はたまたまエレベーターで2人きりになったとき、持っていた掃除機で乳をつつくふりをして、
「おっぱい」
と言われた。
咄嗟に怒る、というのがいかに難しいかを痛感している。むしろ、「私がなにかそういうことを言っても許される態度をしたんだらうか」と考え込む。
そんなことは全くしておらず(する余裕がない)、なぜ乳のことを唐突に言われるのかわからない。
コミュニケーションなんだろうと思う。シルバー世代、ミドル世代の人と共に働いていて、やっぱり、「その世代ではOKだったこと」について、大きな違いがあるのがよくわかる。
上司2人もミドル世代だし、まわりもミドルとシニアの混合、誰に言っても、
「そんなの冗談だから、軽く受け流しなさい」
と言われると思い込み、今日はじいさんの
「おっぱい」
がずっと頭をぐるぐる。
でも、帰りのロッカーで一緒になった先輩2人に、ぽろっとこの話をしたら(多分自分で思ってるより堪えてたんだとおもう)
「それはない!!それはダメ!!上の人に言ってあげる!!」
と、怒ってくれた。
ああ、やっぱりこれ、怒っていいことだよな、と思ったら、肩の力が抜けた。
いつも思う。女の体は誰のものなんだろう。いや、女だけじゃないかもしれない。男の体だって、本当に本人のもので一生居続けられるのだろうか。極端になるけど、戦争の時は、みんなの身体が国のものになってしまった。今もそういう国もある。
今日の出来事、今日までのじいさんからの
「おっぱい」
は、私の身体の持ち主は、私ではないのだと、言っている。
じゃあこの身体の持ち主は誰なんだ。おっぱい欲しいならくれてやるから、私の身体を私に返しとくれ。