およぐ、およぐ、泳ぐ

不安障害です。日々のことを書いていきます。

東京のひと

数駅だけでも座りたくて、わざわざ途中で乗り換えなければいけない電車に乗る。あと数分ホームで立って待ってさえいれば、自分の行く先にたどり着く電車が来るのに、それが待てない。わたしは東京の人になりんさったなぁ。

 

今日はくしゃみがよく出る。くしゃみをすると気を遣う。咳じゃないけれどくしゃみでも肩身の狭い思いをする。みんなきっとおんなじ。「花粉症ですよ」シールを見かけた。アイデア商品。みんなが必要としている「証明書」だ。

 

今日は日差しがもう夏だった。早朝に出かけるわたしは、帰宅する時とても暑い思いをする。まだ早朝は春なのだ。でも昼間には夏の匂いがぷんぷんする。夕方も夏の匂いの名残りで暑い。ずっとつけているマスクの中も、暑い。

 

早朝、誰もいないことを確かめて、仕事をしながらマスクを外す。本当は窓が開いていてほしい。もう少し春の匂いを吸い込みたい。でも残念なことにわたしには勝手に窓を開ける権限がない。

 

窓の外から見える、ちいさなテラスは花でいっぱいだ。屋上緑化と呼ぶにはあまりにもささやかな花畑。そこに立ったらどんな匂いがする?

きっと、湿った土と、春の匂いがする。