およぐ、およぐ、泳ぐ

不安障害です。日々のことを書いていきます。

呼称の問題を解決した

こんばんは。

aruharukaのさえぐさです。

 

最近自分の中で腑に落ちたことがあったので、ここに書き起こしておきます。

 

近頃、

radiotalk.jp

アプリを使ってこういうラジオの配信をしている。

 

その中で、自分のパーソナルな部分を少しずつ開示しているのだけど、前回の1万字インタビューを読んで頂いたらわかるとおり、自分は、だいぶ、頭の硬い人間だと思っている。

 

スルーすればよいことを、なぜかつまづいて考えてしまうことが多い。もうそういう人間だから仕方ないのだと思う。

 

どんな人間か、端的にキーワードで並べるとするなら、最近買った本のタイトルを並べるのが一番素直でよろしいかもしれない。積ん読だけどね。結局、2月1日の新しい仕事が始まるまでに読めなかったなあ。でもいいの。本は腐らないから。本はいつでも自分を待っていてくれる。

 

積ん読のタイトルはこちら。

  • 現代詩手帖2020年12月号
  • 現代詩手帖2021年1月号
  • ディスタンクシオンⅠ、Ⅱ(ピエール・ブルデュー著。色んなところで取り扱いしているので、これについてはググってほしい。NHKの100de名著のテキストは入手できなかった。無念。読めんのかな、これ)
  • 大阪(岸 政彦、柴崎 友香 著。小説です。これも色んなところで取り扱いしてるのでお好きなところで探してほしい。楽しみなのだ。)
  • 企画展示図録 性差(ジェンダー)の日本史

rekihakushop.shop-pro.jp

 

「本棚を見せると自分がどういう人間かバレそうで恥ずかしい」って感覚があるけど、私の本棚は今これです。こういうことを理解したいと思っている。こういうことを理解したいと思っていることと、「頭が硬い」は直接には結びつかない。こういうことを理解したいと思っている人にもユーモラスな方はたっくさんいるから〜

 

ただただ、私という己の濾過フィルターを通すと、こういう本を好んで読む、「頭の硬い人」になっただけ。

 

で。本題に入ります。

 

私がずっと突っかかっていたことに、「aruharukaの音楽を聞きに来てくれる方をなんと呼べばいいのか問題」があって。

「ファン」って呼べばいいじゃない、って話だろうし、「応援してくれるみなさん!」とか、呼んでもいいんだろうし。でもどっちもしっくり来なかった。これは誰のことも否定してない、ただの私の意見だから、石ぶつけたくなったらページを閉じてね。

「ファン」って言葉も「応援してくれるみなさん」も、私には取り扱いが難しかった。その距離感難しい。聞いてくれる人は「私の所有物」じゃないし。実際に、聞きにきてくれる人の入れ替わりだって、そりゃあるわけだし。頻繁にライブに来てくれている、音源を聞いてくれている人もいれば、たまたまライブハウスでその場に立ち会っただけの人もいるわけだ。

 

と、いうことを、考える人間なのです。私は。だから、「ファン」も「応援してくれる人」も、取り扱うの超難しいわーと、思ってた。

 

それで、今まで、聞きに来てくれる人、音源を聞いてくれる人のことを、「お客さま」(平仮名にひらくとちょっと柔らかいでしょ)とか、「お客さん」って呼んでた。でもこれも、なんつーか、しっくり来ないんだなあ。

 

この距離感で合ってるのか?果たしてそれは、「aruharuka」と「聞いてくれる人」を対等に繋げてくれる呼び名なのだろうか。

 

と、いうことを、考える人間なのです。私は。だから、「お客さま」も「お客さん」も、実は取り扱いが難しかった。

 

で。ぼーっと考え続けてたら、そういえばこの呼び名があったぞと気づいた言葉があってね。

 

「リスナーのみなさん」

 

これですわ。完全に腑に落ちた。

腑に落ちるまでの思考図、書き残しておこう。

 

  • 本を書く作家の方は、読者の方たちのことを、作家側から「ファン」と呼んでるイメージがないな〜から思考が始まる。
  • なんで音楽やってる人は、音楽やってる側から「ファン」って呼ぶ場合があるんだろう?
  • 俳優さんだったら、「番組をご覧のみなさん」とか、「公演をご覧いただいたみなさん」とか?
  • 作家さんと読者の、「作品」をひとつ隔てて繋がってる距離感が、私は一番好きだなー
  • 自分の音楽を聞いてくれる方たちにも、自分がしっくりくる呼称で、呼びかけたいのにな。
  • ある日、ラジオを聞いていると、パーソナリティの方が「リスナーのみなさん」と言っている。
  • 「リスナー」・・・・「リスナー」・・・「リスナー」!!
  • 前述のRadiotalkの番組内で、「リスナーのみなさん」と呼びかけてみると、めちゃめちゃしっくりきた
  • 音楽をやるaruharukaと、聞いてくれるリスナーの方の間に、作品が一枚挟まっている感じがして、対等で、いつ抜けても戻ってきてもよく、風通しのよい言葉。それが「リスナー」なのでは?
  • 私がステージ上から、ラジオから、ブログから、aruharukaの音楽に触れてくれるみなさんに呼びかけるときは、等しく「リスナーのみなさん」と呼ぶことに決めた!

以上です。

 

これなら、ご新規の方も、ずっと大切に聞いてくださっている方も、離れていく方も、また戻ってきてくれる方も、すべてのみなさんとaruharukaは「対等」にいられるなあと思ったのです。だからしっくりきた。

 

対等は大切だから。どちらのためにも。風通しがよい場所じゃなくちゃ、心地がよくなくちゃ、誰も集わない。万が一、風通しの悪いような、そんな場所に集っても、いいことなんもないしさ。

 

私はaruharukaの音楽と目が合ってくれた方のことをとても信頼している。そしてこのブログを最後まで読んでくれた方のことも信頼している。だから変な遠慮はしたくないんだな。気遣いと遠慮は別でしょう。誠実でいたい。信頼しているリスナーのみなさんの前で、私は、誠実でいたいんだ。(でももちろん、リスナーのみなさんから「ファンです」って言ってもらえたら、私は全身で喜びを表現するよ。本当に嬉しいから。)

 

DrこまつとGt岸田くんは、それぞれの好きな考えで、聞いてくれる方に呼びかける呼称を持っていると思う。私はそれで良いと思う。だって違う人間だもの。違う人間が集まってやってんだからさ、ほんとバンドって不思議だよー。おもろーだよー。

 

私は今日から、aruharukaの音楽に出会ってくれた人を、こう呼びます。ですので、今日の最後のあいさつは、このようになります。

「aruharukaのリスナーのみなさん。良い夜になりますように。そして良い朝を迎えられますように。おやすみなさい。」

 

www.tunecore.co.jp